多摩川BBQは序の口だった!?「破壊行為」に走る“暴走キャンパー”の正体 (1/2ページ)

Asagei Biz

写真はイメージ
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 キャンプ場や観光施設の休業が続くなか、東京・奥多摩町で林道に設置した鎖の鍵が何者かによって壊され、バリケードが撤去されていたことが5月3日の朝に発覚した。

 奥多摩町では4月20日、河村文夫町長がHP上で「不要不急の来町自粛のお願い」と題したページにおいて、「町内にある観光駐車場を週末25日から当面の間、閉鎖いたします」とのメッセージを掲載。

「ところが4月25日は『ステイホーム週間』初日で、キャンプ場休業で行き場を失った人たちがキャンプやバーベキュー目的で奥多摩に殺到。駐車場の閉鎖で近くに路上駐車が目立つようになり、町民から苦情もあって5月1日の夕方から一部の林道を閉鎖する措置をとったそうです」(地元紙記者)

 そんな最中での“破壊行為”と“バリケード撤去”に町民は怒りと苦悩の表情を浮かべるばかりだが、ここで痛感するのが「キャンプを楽しむ」という概念のギャップだ。

 とあるキャンプ情報メディアが実施したイメージ調査では、キャンプについて「絶対に不要不急」「どちらかといえば不要不急だと思う」の回答が全体の75%以上を占めた一方、「不要不急に該当しない」という回答も約20%に上り、5人中1人は不要不急ではないと認識していていることがわかった。

「このイメージ調査では、キャンプ場の営業自粛にまつわる問いに対しては営業自粛に賛成の声が過半数を占めるものの、およそ3分の1は『十分な対策さえしていれば営業しても良いと思う』とコロナ禍のキャンプに寛容な回答を示していました。また、5月4日には朝の情報番組で、神奈川県の多摩川の河川敷でおよそ50人がバーベキューに興じる光景が流れて、主催者と思しき男性がインタビューで『ガス抜きですね』『警察にも言ったし、国土交通省にも言ったけど、これが自粛じゃなくてパクられるという話であればできないですよ』などと発言して世間を驚かせました。奥多摩の破壊行為は器物損壊などで立件できても、感染拡大を助長しかねないBBQは取り締まることができないのが現状です」(前出・地元紙記者)

 暴走キャンパーや暴走BBQが後を絶たない理由とその「正体」について、老舗のキャンプ雑誌編集者はこう語る。

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