夢を見ているとき、脳は夢を守るために外の情報を遮断している(フランス・オーストラリア共同研究) (2/3ページ)

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 このとき、夢を見ている脳が外部の音にどのように反応するのか調べるために、参加者にはフランス語のストーリーと無意味な音声が混ざったものを聴きながら眠りについてもらった。

 ここから分かったのは、浅い眠りでは、ちょうど起きているときと同じように、脳が意味のあるストーリーに優先的に意識を向けていた一方、レム睡眠に入ると、今度はそうした音声を積極的に除外するようになったことだ。

夢見る女性
Pixabay

・脳が大切な夢を守っている可能性

 どうやら睡眠中の脳は、夢に没頭しているかどうかで、外部から入ってくる情報の取捨選択を柔軟に切り替えているらしい。

 夢には感情のバランスを調整したり、その日の記憶をきちんと保存したりといった役割がある。上記のような取捨選択は、そのような大切な夢の世界を守るための脳の保護メカニズムであると研究チームは考えている。

 この研究は『Current Biology』(5月14日付)に掲載された。
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