夢を見ているとき、脳は夢を守るために外の情報を遮断している(フランス・オーストラリア共同研究) (1/3ページ)

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夢を見ているとき、脳は夢を守るために外の情報を遮断している(フランス・オーストラリア共同研究)
夢を見ているとき、脳は夢を守るために外の情報を遮断している(フランス・オーストラリア共同研究)

夢見る脳は外の世界を遮断する/iStock

 夢を見ている私たちは、寝ている状態とはまったく関係のない世界を創造する。周囲の環境からは連想しにくい奇妙な要素で構成されているのが夢だ。

 そのような独創的な世界を守るために、夢を見ている脳は、会話の音声など、外部から入ってくる情報をシャットアウトしてしまうのだそうだ。
・夢を見ているとき、人の眼球は激しく動く

 夢を見るのはほとんどの場合、「レム睡眠」という睡眠状態においてだ。

 この状態の睡眠は浅く、脳の活動も覚醒時に似たものとなる。目が覚めているときと同じように脳が活動するために、体を普通の状態にしておくと勝手に動き出す恐れがある。

 それを防ぐために脳から筋肉への情報伝達は脊髄でカットされてしまうのだが、眼球は激しく動く。これがレム睡眠だ。レム(=REM)とは、急速眼球運動(Rapid Eye Movement)の頭文字をとったものだ。

 そして、このように睡眠中に見られる眼球の激しい動きは、その人が夢を見ているサインだとされている。

夢みる少女
Enrique Meseguer / Pixabay

・レム睡眠中は、外部からの情報が排除される

 フランス国立科学研究センター(フランス)、パリ高等師範学校(同)、モナシュ大学(オーストラリア)の研究チームが行ったのは、参加者に朝に眠ってもらい、そのときの脳波を観察するという実験だ。朝の眠りは夢を見やすいことで知られている。
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