株式会社グローバルインフォメーションは、市場調査レポート「核医学/放射性医薬品の世界市場 - 2024年までの予測：診断用 (SPECT・PET)、治療用 (ベータ放射体、アルファ放射体、小線源治療)」 (MarketsandMarkets) の販売を5月26日より開始いたしました。

核医学の市場規模は、2019年の推定41億米ドルから2024年までに52億米ドルに達し、予測期間中は4.7％のCAGRで成長すると予測されています。

治療用核医学では、アルファエミッターが最大シェア

核医学市場は、タイプ別に診断用と治療用に分類されます。治療用核医学は、アルファエミッター、ベータエミッター、および近接照射療法アイソトープに分けられます。2013年にFDAは、Xofigo（Ra-223ジクロライド分子）を承認しました。これは、Bayer AGから発売された市場初かつ唯一のアルファエミッター製品です。ベータエミッターを超える特性を有するRa-223は、市場で唯一のアルファエミッター製品であることから、北米市場において最大のシェアを占めると予想されています。

甲状腺用途が最も高い成長率予測

アプリケーション別では、SPECT、PET、治療用に分類されます。SPECTはさらに、循環器、骨スキャン、甲状腺、肺スキャン、およびその他のSPECTアプリケーションに細分化されます。甲状腺は予測期間中に最も高い成長率を記録すると予測されています。甲状腺疾患の発生率および有病率の増加が甲状腺用途の成長を後押ししていると考えらえます。

処置件数別では診断用途が最大シェア

処置件数別では、診断用途と治療用途に分類されています。診断用途のシェアが大きいのは、診断用放射性同位元素が治療用放射性同位元素に比べて需要があり、広く使用されているためです。核医学の導入以来、SPECT診断は他の放射性医薬品検査よりも好まれてきました。原子炉ベースのMo-99の生産が不確実になってきているため、放射性医薬品市場はPET治療法へとシフトしています。