木村花さんの死で問われる「テラスハウス」の責任と番組のあり方

アサジョ

木村花さんの死で問われる「テラスハウス」の責任と番組のあり方

 恋愛リアリティー番組「テラスハウス」(Netflix/フジテレビ)に出演する女子プロレスラー木村花さんが5月23日に亡くなったことで、番組継続がにわかに危うくなっている。

「テラスハウス」は一つ屋根の下で複数の男女がシェアハウスする様子を記録したリアリティー番組。個性豊かなメンバーやリアルな恋愛模様が、若者を中心に人気を集めている。2014年からフジテレビでスタートし、2015年には映画化。その後も、Netflixで続編が配信されるなど勢いは衰えず、配信後はTwitterなどSNSでトレンド入りすることも多い。

「死因は公表されていませんが、木村さんは番組の影響でネット上の誹謗中傷に晒されていたといいます。彼女の訃報のあとSNS上でも『誹謗中傷』がトレンド入りし、多くの有名人が悲しみの声と共に悪意のある書き込みに対する怒りのコメントを出しました。もちろんその中にはテラスハウスのメンバーも含まれています。しかし今、その『テラスハウス』の番組継続が危ぶまれています」(テレビ誌ライター)

 木村さんが出演していた「テラスハウス TOKYO 2019-2020」は配信をストップしている。

 そもそもテラスハウスは「台本がない」と謳っているが、最近では、木村さんへの誹謗中傷が多くなった原因と言われている“レスリングコスチューム洗濯事件”や、社長と呼ばれるメンバーがセクハラまがいのボディタッチを見せるなど、驚きの展開が続出した。多少の演出があると思いながらも、多くの視聴者はその“リアリティー”に一喜一憂し、喜怒哀楽を表し、番組は盛り上がりをみせていた。一部の人が暴走する温床が、なかったとは言えまい。

「テラスハウスの制作に関わるフジテレビや配信を行うネットフリックスの関係者が24日、今後の番組対応や情報共有をしたそうです。制作スタッフからは『このまま番組を継続するのは難しい』との意見が出ているそうで、関係者の間でも『打ち切りは避けられない』と見方が広がっています」(前出・テレビ誌ライター)

 ドッキリ企画など過剰な演出が増え続けているテレビ業界。木村さんの死はSNSのリテラシーとともに、番組制作のあり方に対しても大きな疑問を投げかけたのかもしれない。

(安達信也)

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