そこにはこんなドラマがあった。フォークランドの地雷原に住むペンギンたちの物語 (2/3ページ)
火が足りなくなると、数羽ペンギンを捕まえて火にくべればいいのだ。捕鯨ビジネスがすたれるまでの間に、おびただしい数のペンギンが殺された。
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ヨーロッパ人がやってくる300年前は、島は1000万羽のペンギンであふれかえっていたが、その95%が減ってしまった。それから、アルゼンチンがやってきて、島を取り戻そうとした。フォークランド紛争中、両軍は2万個もの地雷を浜辺や牧草地に埋めた。
戦争が終わって、イギリスは地雷を取り除こうとしたが、大量の地雷を撤去することは危険で困難を極め不可能に近かった。最終的には危険区域にフェンスを作り、立ち入らないよう警告の看板を立てるにとどまった。
人間が近寄らなくなったため、この地雷原はペンギンたちの聖域になった。彼らは体重が軽いため、地雷を踏んでも爆発することはないのだ。
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人間が踏み入ることのできない危険な場所は、ペンギンたちにとっては聖地である。ペンギンたちはどんどん繁殖していき、今ではフォークランド諸島には100万羽のペンギンが生息している。
フェンスが張られた場所に入り込むことはできないが、それでも遠くからペンギンたちを見ることができるとして今では観光スポットとなっている。