どうしても忘れられない。心の傷を癒してくれたあの人に会いたくて97日間探し続けた犬の物語(アメリカ) (3/4ページ)
ゼルダが行方不明になってもう1か月以上になります。チャナッセンから消えたゼルダがミネトンカ湖の周辺で目撃されて以来この3週間、新たな目撃情報は出ていません。
この投稿をどうかシェアしてください。正確な目撃情報を寄せてくれた方には謝礼として100ドル(約10800円)を差し上げます。
ゼルダは、行方不明になって2か月後にミネアポリスで目撃されていた。そこは、新しい飼い主の家とセネカさん宅のちょうど中間地点だった。
セネカさんは、「きっとゼルダはここに戻ってこようとしているに違いない」と直感した。ゼルダの飼い主に事情を話し、ゼルダを自分の犬として登録した。
時間の許す限りゼルダの捜索を続けていたある日、セネカさんの自宅から1.6kmほど離れた所に住む1組のカップルが「ゼルダに似た犬に餌をあげている」という情報をくれた。
STARTのスタッフが早速カップル宅に出向き、保護するためのケージを設置。5月15日の早朝、セネカさんは犬がケージに入ったという連絡を受け駆け付けた。そこには、ゼルダとはとても思えない風貌の犬がいた。
・97日間、約64km以上を旅して大好きな人のもとへ戻ったゼルダ
小さく痩せ細り、汚れ切った犬を見たセネカさんは、「これは私の知っているゼルダと違う」と思ったが、マイクロチップスキャンしたところ、まさしくそれは探し続けていたあのゼルダだった。
長旅の疲れで変わり果てたゼルダを思い、再会できた嬉しさでセネカさんはただただ号泣した。
奇跡に直面したら泣くことしかできませんでした。あまりにも私が知っていたゼルダの面影から変わっていたので、パッと見てすぐにわからなかったことをゼルダに謝りました。そして97日ぶりにしっかりとゼルダを抱きしめました。
ゼルダが行方不明になってからずっと探し続けてきたこと、もうどこにも行く必要はないんだということをゼルダに伝えました。