いろはにほへと ちりぬるを…かるたで知られる「いろは歌」の元ネタは仏教の経典だった!? (1/3ページ)

Japaaan

いろはにほへと ちりぬるを…かるたで知られる「いろは歌」の元ネタは仏教の経典だった!?

古くから有名な「いろは歌」…でも元ネタって何だったの?

「いろは歌」といえば、47文字の仮名を重複させず、しかも意味がきちんと通じるように使い、七五調の「今様」と呼ばれる歌の形式をとっている、かなり面白い歌です。

その成立は10世紀の末~11世紀中頃と言われ、習字のお手本として広く使用され、現代では「いろはかるた」としてもよく知られていますね。

また『源氏物語』を原作とした大和和紀著のマンガ『あさきゆめみし』のタイトルも、いろは歌の後半からとられたものです。

このように古くからよく知られている「いろは歌」ですが、実はこの歌には「元ネタ」があったってご存知ですか?
それはなんと、仏教の経典の中にあったのです。

いろは歌の元ネタは『涅槃経』の中の歌

その経典は『大般涅槃経(だいはつねはんぎょう)』、略して『涅槃経』と呼ばれています。

「大般涅槃」とは仏教の開祖として知られるお釈迦様の入滅(死)のことで、『涅槃経』は簡単に言えば、その意義を解説する数種類の経典の総称です。

その中に、お釈迦様の過去生の姿である「雪山童子(せつさんどうじ)」という修行者が残した『雪山偈(せつさんげ)』という歌が登場します。

諸行無常 是生滅法 (諸行は無常なり 是れ生滅の法なり)
生滅滅已 寂滅為楽 (生滅滅しおわりぬ 寂滅をもって楽と為す)
(この世のすべては移り変わる。生まれたものは必ず滅する。これは動かすことのできない真理なのだ。

「いろはにほへと ちりぬるを…かるたで知られる「いろは歌」の元ネタは仏教の経典だった!?」のページです。デイリーニュースオンラインは、涅槃経いろは歌仏教カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る

人気キーワード一覧