阿部寛が「二代目古畑任三郎」になるべき3つの理由 (3/4ページ)
たとえば、第1話でカーナビの目的地を間違えた方向音痴のヒロイン(吉田羊)に対して“(行きたくなかったし)あなたのミスのおかげで言い訳できましたよヘッヘッヘ、どうもありがとう”“入力が正しくても、それ以前に目的地を勘違いしたら目も当てられないかンッフ”
と、阿部特有のニヤッとした表情と、独特な笑い声交じりの息遣いで話していますね」
確かに古畑といえば、田村によるひょうひょうとして読めない表情や、「ん~~違いますねぇ」「何故ぇ……〇〇なんでしょうね?」という、独特な間やイントネーションが、キャラクターの持ち味としてたびたび取り上げられている。
「田村の演技をコピーするのではなく、“田村を受け継ぎつつ、どこか違う古畑”をやるのであれば、阿部の独特な表情やセリフ回しは、うってつけだと思いますよ」
■視聴率男でもある
極めつけは『古畑任三郎』がフジテレビの作品であること。オダギリと阿部を比べると、阿部のほうがフジのドラマを成功させてきた実績があるというのだ。
「05年の『ドラゴン桜』は平均視聴率16.4%(関東地区)。06年の『結婚できない男』では、平均視聴率16.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯・リアルタイム)を記録しています。しかも、最終回の視聴率はそれぞれ『ドラ桜』が20.3%、『結婚』が22.0%と、かなりの好成績です」
19年の『まだ結婚できない男』は平均視聴率9.3%と、そこまで高くないように見えるが……。
「注目すべきは配信サイト『TVer』での『19年10月~12月期の番組再生数ランキング』です。『まだ~』は1044万再生を記録して、3位に輝いているんです。