巨人・澤村「三軍降格」はまだ甘い!? 四軍に突き落とされた投手が見た“地獄” (1/2ページ)
「三軍への降格は阿部慎之助二軍監督からの提案でした。阿部二軍監督が現役だった頃には、試合中にけん制のサインを見落としたことでマウンドに出向いてポカリとやったこともあります。三軍行きというと、かなり屈辱的な印象を与えるかもしれませんが、2人は中央大学の先輩後輩の仲ですし、原監督もこの荒療治には理解を示しているそうですから、いずれは一軍のマウンドでかつての輝きを取り戻してくれるのではないでしょうか」(スポーツ紙記者)
8月11日にスポーツメディアがいっせいに報じた巨人・澤村拓一投手の「三軍降格」。一軍を主戦場としてきた選手が、不調のため一軍登録を抹消されて二軍で調整することは珍しくないが、三軍まで落とされるのは極めて異例。前代未聞のケースと言っていい。
「7月上旬に守護神のデラロサが故障で離脱した際、宮本和知投手チーフコーチは、澤村に大竹寛、中川皓太、高木京介を加えた4人を日替わりで起用する“クワトロクローザー”の可能性を示唆していましたが、抑えとして結果を残したのは、実績十分の澤村ではなく中川でした。それどころか澤村は中継ぎや先発でも結果を残せず防御率は6点台と低迷。7月26日に登録抹消され、ファームの試合でも精彩を欠いた投球内容に、阿部二軍監督が『二軍でも投げさせられない』として三軍降格を決めたのです」(スポーツライター)
今後は実戦投球ではなく、イメージトレーニングなどでメンタル面の強化に努めるという。
「ただ、三軍と言っても、練習施設は二軍と変わりませんからね。ファームの試合で投げる機会を失ったというだけで、今後は三軍コーチの指導のもとで自分のペースで調整していくと聞いてます。もっとも心配なのは、やはり澤村の精神状態。新人王やセーブ王などのタイトルを獲得した投手が、三軍降格という不名誉な状態に耐えられるか…。自暴自棄にならなければいいのですが」(前出・スポーツライター)
だが、この三軍よりもさらに“格下”となる「四軍」の存在についてはあまり知られていない。澤村以上の“地獄”を見た選手がいるという。
「2005年に育成ドラフトが導入されてから、巨人は3年間で11人もの育成選手を指名しました。