キュートな空手家・月井隼南は自分に問いかける「スポーツが大事なのか、命が大事なのか」 (5/7ページ)

日刊大衆

その期間中、対象区域の住民は不可欠な買い物と必要最小限の運動のための外出以外は家にとどまらなくてはならない。

「現地の代表チームとはSNSやZoomを使って連絡をとりあっています。たまにではあるけど、一緒に同じ練習メニューで体を動かすこともあります」

 先日、スケジュール帳を開いたら7月のページに記された『オリンピックゲームス』という文字に目が止まり、コロナ禍がなければ東京オリンピックが開催されていたことを実感した。月井はまだオリンピック出場の権利を持っているわけではない。今年6月にパリで行われる予定だった最終選考会に出場して出場切符を手にとろうと努力していたのだ。「そもそも、私は可能性という言葉を気にしたことがない(微笑)。可能性はあるものではなく、作るものではないですか?」

 月井はケガをしていた空白の5年間とコロナの時代を少しだけ重ね合わせる。

「他の選手と比べたら、ケガをしている時間が長かったので、手さぐりの状態には変に慣れている。私としたら病院にいないで、走って動けるだけでもましなんですよ」

 いつフィリピンに戻れるかも、いつから国際大会が再開されるかもまだわかっていない。

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