理解と共感が世界を優しくする!「てんかん」の真実を知ろう (4/6ページ)
てんかんを患ったことで、悲観的になり、人生の道に迷う事も多々ありましたが、てんかんを自分の「弱み」ではなく「知恵」や「強み」として捉え直すことで、てんかんを患った後の人生に多くの希望を抱けるようになりました。
「てんかんを受け入れ、てんかんと共に生きていく」ことは決して容易な事ではないですが、私にとっては、自分自身を見つめ直す良い機会となり、生きる強さと勇気、そして自身への自信を与える大きなきっかけとなったと思います。
また、てんかんとうまく付き合う上で、周囲の理解やサポートはとても重要であると思っています。
家族や友人、職場の上司や主治医等、相談出来る人が一人でもいるだけで再び自分自身、そしててんかんときちんと向き合う事が出来る気がします。
就労に関しては、「てんかんを持っていることで就職が難しくなる」という話をよく聞くので、なるべくてんかんに理解のある職に就くようにしています。
しかし、実際にそうした会社を探すのは非常に難しいです。
そのため、面接時には健康面の事が話に挙がらない限り、てんかんを持っている事は伝えず、就職後に上司や比較的関わりの多い方々のみに「現在は薬によりコントロール出来ているので特に問題ないのですが」と、過剰な心配を仰がないよう一言添えた上で伝えるようにしています。
(会社員・26歳)
てんかんは夢や人生を諦めなければならないような病気ではありません。
諦めるように仕向けているのは、世間の無理解と偏見なのかもしれません。