松村邦洋×河合敦「大河ドラマ」を語り尽くそう(2)松村邦洋の大河ベスト3 (1/2ページ)

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松村邦洋×河合敦「大河ドラマ」を語り尽くそう(2)松村邦洋の大河ベスト3

第1位 草燃える(79年)/ 第2位 真田丸(16年)/ 第3位 花神(77年)

松村 僕のベストワンはやはり『草燃える』です。平家の時代に「乱」を起こそうとした源頼朝と北条政子の人生がすごくよかった。大河ドラマを見てきて「乱」っていうのは、鎮圧されるから「乱」なんだと気がつきました。「藤原純友の乱」「平将門の乱」や、自民党の「加藤の乱」とか。頼朝も乱を起こしたけど、その後、勝ったので「乱」ではなくなった。源氏の時代になると、平家が逆らったことのほうが「乱」と呼ばれることになるんですね。僕のおじいさんが言ったように。

河合 歴史は勝者によって作られるということですね。

松村 第2位の『真田丸』は特に犬伏の別れのシーンが好きですね。真田昌幸の草刈正雄さんが「源三郎、源次郎、よーく聞け。我らこれより徳川と縁を切る、とはいえ、豊臣につくわけではない。真田はどちらにもつかん」。すると大泉洋さんの源三郎=信幸が「そののちはどうなされます」、昌幸は「世は再び乱れる、それを見計らってわしは一気に甲斐と信濃を手にいれる、どうじゃ」。すると堺雅人さんの源次郎=信繁が「はたして父上のお考えどおりになりましょうか」と悩む親子が、その後別々の道を選ぶ。感激しましたねえ。

河合 関ケ原の戦いを前にして、真田昌幸、信幸、信繁(幸村)の3人は、下野(しもつけ)犬伏(場所は異説あり)で、兄の信幸は自ら徳川に付き、昌幸と信繁が豊臣に付くことで、どっちが勝っても真田家が生き残る道を提案するわけですね。

松村 3位は『花神』ですね。幕末から明治の大村益次郎が主人公ですけど、物語の構成というか、主役の継投も『真田丸』に似ています。『花神』では吉田松陰が先発して、中継ぎに高杉晋作、そして最後に抑えで大村益次郎というふうに、主役が少しずつ交代していきます。

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