松村邦洋×河合敦「大河ドラマ」を語り尽くそう(4)お市・淀・江=歴史は女で作られる (1/3ページ)

アサ芸プラス

松村邦洋×河合敦「大河ドラマ」を語り尽くそう(4)お市・淀・江=歴史は女で作られる

松村 大河ドラマを見てて、日本の歴史ってやっぱり女性が動かしているんだなって思いました。

河合 まったくそのとおり。信長の妹のお市の方の長女・淀殿は、のちに秀吉の側室となり、大坂城で息子の秀頼と一緒に死にますが、三女のお江は豊臣一族に嫁いだあと、3度目の結婚で家康の息子の秀忠に嫁いだ。その2人の間に生まれたのが徳川3代将軍の家光ですから、まさしく歴史は女たちによって作られている。『麒麟がくる』で、帰蝶役の川口春奈さんはどうですか。目がキラキラしてステキですよね。

松村 うっとりしちゃいます。信長と帰蝶の間には子供はないけど、僕だったら、川口春奈さんの帰蝶なら子供をいっぱい作りますね(笑)。

河合 私は『真田丸』での、信繁(幸村)に付き従いながらもお転婆な、きり(長澤まさみ)が印象的。

松村 でもやっぱり『おんな太閤記』のお市の方の夏目雅子さんが一番でしょうか。滝田栄さん主演の『徳川家康』(83年)でも、茶々・淀君を夏目さんが演やって、これもまあシビレましたね。『黄金の日日』でも豪商の娘・モニカ役でした。それと僕らの世代だと、『独眼竜政宗』(87年)の正室愛姫(めごひめ)の桜田淳子さんもよかったですね。政宗の子供が生まれた時に男の子を期待していたので、名前を「五郎八」ってつけたら、淳子さんの愛姫が「ごろっぱちって、どういうことですか」って政宗に怒るんですね。そしたら政宗は「これは『いろは』姫と読むんだ」って。

河合 『篤姫』(08年)の宮崎あおいさんも印象に残ってますね。

松村 これも堺雅人さんが演じた13代徳川家定に薩摩藩から嫁いで、うつけと言われていた家定が、毒殺されないようにバカな振りをしてるんだって篤姫は気づきますね。「うーん、餅が焼けたぞ、餅が」って振り返った時に別の顔があって、「ハリスは条約をこのままにしておくわけにいかないだろう」って。

「松村邦洋×河合敦「大河ドラマ」を語り尽くそう(4)お市・淀・江=歴史は女で作られる」のページです。デイリーニュースオンラインは、立花宗茂河合敦松村邦洋徳川家康大河ドラマエンタメなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る