コロナ禍でも行ける「海外」とは? 自粛生活にうんざりした筋金入りのバックパッカーが、家を飛び出して出かけた先は意外な場所だった! (1/4ページ)

日刊大衆

ごつごつした岩礁が入り組み複雑な地形になっている
ごつごつした岩礁が入り組み複雑な地形になっている

神奈川県最南端の島へ 

「どうしても海外に行きたい!」

 もう自粛生活はうんざりなのである。僕はパスポートを取得した四半世紀前からずっと、年に3、4回は海外を旅してきた。それは取材だったり遊びだったりさまざまだが、ともかく旅こそが日常だったのだ。それが数えてみれば、もう半年以上も日本に幽閉されているではないか。ストレスを溜め込んだ僕は梅雨明けのある日、世間からの非難を覚悟で出発することにした。

 まず向かうのは品川駅である。そこから京急本線の快速特急で関東平野を南下していく。車窓からだんだん高層ビルが消え、神奈川に入ると少しずつ山が目立つようになる。同じ首都圏であるのに、なんだか空気が緩んでいるようにも感じる。

 およそ1時間で三崎口駅に到着した。さらにバスに乗り換えて、起伏のある三浦市内を走り、海峡にかかった大きな橋を越えると、そこは神奈川最南端。城ヶ島だ。

城ヶ島の北岸から、対岸の三崎漁港と城ヶ島大橋を望む

自然と海鮮豊かな城ヶ島 

 釣り人が多い。それにダイビング客だ。とはいえ平時に比べればずいぶん少ないんだろう。「密」になりようもない。マスク姿でレジャーを楽しむ姿がなんだか異様だ。

「これでもだいぶ、お客さんが戻ってきたんだよ」

 食堂のおばちゃんはマグロ三食丼を運んできて言った。でかい。三崎名物のマグロはたっぷりと肉厚で、刺身、ヅケ、ねぎとろがほかほかの飯に乗っている。

「はいサービス」

 ノリの佃煮も出てきた。ほかにも採れたてのシラスや、その場で焼いてくれるサザエやハマグリなど、城ヶ島は海鮮が豊富だ。それにこの潮風の香りは、コロナでささくれた心をいくらか癒してくれるのだ。

 城ヶ島の南部は岩礁が細かな入り江をつくっている。

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