宮崎謙介〈政界“魑魅魍魎”ウォッチ〉「日本に得なのはトランプかバイデンか」 (1/2ページ)

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宮崎謙介〈政界“魑魅魍魎”ウォッチ〉「日本に得なのはトランプかバイデンか」

 元衆院議員の宮崎謙介氏が足掛け5年の議員生活の経験をもとに、政治家ウオッチングやオフレコ話、政治にまつわる話を適度な塩梅で、わかりやすく「濃口政治評論家」として直言!

 アメリカのトランプ大統領が、コロナ感染で緊急入院。わずか3日で強行退院しましたが、当初はどうなることやらと思いました。重症化して万が一のことがあったら…。

 かつてアメリカ大統領選が延期になったことはないし、そうなったらやっぱりバイデン前副大統領が有利か、というのは杞憂に終わりました。トランプ大統領はホワイトハウスに戻るやいなや、まるでダチョウ倶楽部が帽子を床に叩きつけるがごとき、マスクをひっぺがしました(叩きつけてはいませんが)。日本なら政権が吹っ飛ぶところですが、アメリカってこういうシーン、嫌いじゃない!? 「ホワイトハウスクラスター」なんて、まるでドラマタイトルかーい、と不謹慎にもツッコミを入れたくなります。

「そもそもトランプさんとバイデンさんのどちらが大統領になったら、日本にとってはよいのでしょう」とよく聞かれます。そこを考えるにはまず、日米関係の基本である「日米同盟」から掘り起こさないといけません。ですが、僕が議員時代に感じたのは、案外「日米安全保障条約」を理解できていないということです。安保条約には根深い問題があり、様々な世界感情も入り混じってきますので、簡単には語れません。けど、あえて言うなら、僕は今の日米関係はウインウインだと考えています。すなわち、日本は軍隊を持たないのでアメリカに守ってもらい、その代わりにアメリカには基地を提供します、というもの。そして何より、世界的な軍事脅威となっている中国や北朝鮮などを牽制する軍事体制の立地として、日本が最適だから。米軍基地は沖縄だけでなく日本全国に配置されていますし、米軍の世界展開を支えているのは日本です。

 それなのに昨年、トランプ大統領は、「日本が攻撃されれば米国は犠牲を払ってでも守るのに、日本は戦わないなんて不公平だ」と発言。一方で、彼の悪態は本音スレスレのパフォーマンス、とも言われています。商売人のトランプさんのこと。多額の米軍駐留経費を負担している日本には、うまみを感じているはずです。

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