黒木瞳「吉永小百合を超える」野望が頓挫した(2)初監督作品は億単位の大赤字に

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黒木瞳「吉永小百合を超える」野望が頓挫した(2)初監督作品は億単位の大赤字に

 スキャンダルまみれの映画「十二単衣」は起死回生を狙った黒木の思惑がみごとに空回りの状態に。公開週の映画ランキングではトップテン圏外。第1週に6位、第2週に圏外に去った「とんかつ」でさえ爆死と言われているが、「十二単衣」は興収が明かされないほど無残な展開になっている。

 映画はいわゆるタイムスリップもの。伊藤演じる青年が就職試験に失敗し、ひょんなことから平安の源氏の世界に飛ぶ‥‥。映画サイトのレビューでは「俳優さんたちがかわいそう。高校生が学園祭で上映する自主映画のよう」とか「何が言いたいのか」と酷評が書き込まれ、さらに「カメラアングルや演出も古い」といった、監督としての資質を問う批判も相次いだ。

 だが、これらは想定内だったと、映画ライターは語る。

「監督デビュー作の『嫌な女』もひどかった。吉田羊(46)と木村佳乃(44)というある意味では旬の女優を起用したのですが、映像が素人っぽいし、何を言いたいのかさっぱり伝わってこなかった。撮影では黒木が吉田にダメ出ししたと言われましたが、完成した作品を見たら、ダメ出しされるのは黒木のほうでは、という声も。しかも製作費が10億円もかかったので、赤字が億単位になった。これに懲りて監督はもうやらないと思っていたのですが‥‥。キノフィルムズに企画を持ち込んで再び監督をやると聞いた時は、嫌な予感がしていました」

 この杞憂は的中した。映画関係者もこんなふうに経緯を振り返る。

「黒木は『化身』(86年)では藤竜也(79)と、『失楽園』(97年)では役所広司(64)と、映画史に残るセックスシーンを演じた大物として一目置かれています。黒木が企画を持ち込み、監督をやりたい、伊藤という売れっ子で映画化するとなれば、映画会社も断りきれなかったのではないかと思います」

 懲りない大女優に周囲も手を焼いたということだろう。

「黒木瞳「吉永小百合を超える」野望が頓挫した(2)初監督作品は億単位の大赤字に」のページです。デイリーニュースオンラインは、週刊アサヒ芸能 2020年 12/10号十二単衣を着た悪魔映画監督嫌な女吉永小百合エンタメなどの最新ニュースを毎日配信しています。
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