TBS系の大ヒットドラマ『半沢直樹』の後枠として放送スタートしたドラマ『危険なビーナス』。12月6日に放送された第9話は、最終回直前とは思えないほどストーリーに進展がなく、視聴者は困惑しているようだ。

同作は〝ある失踪事件〟をきっかけに、主人公の手島伯朗（妻夫木聡）が謎の美女・矢神楓（吉高由里子）と共に遺産をめぐる名家の争いに巻き込まれていく、壮大なスケールのミステリードラマ。物語の発端になったのは伯朗の弟・矢神明人（染谷将太）の失踪だが、第9話でも未だに行方不明の明人を探している。しかも、初期から浮上している「楓は本当に明人の妻なのか？」という疑いも未だ晴れず、9話になっても伯朗は楓の正体を探っていくのだった。

「1話から8話でも、同じように楓を疑い続けていました。明人が見つからないまま、『楓を疑っては信じる』を繰り返すだけのストーリー展開。最終回を目前としても、やってることは1話と変わらない内容ですが、最終回で無理矢理にでも辻褄を合わせていくのでしょうか」（テレビ誌記者）

大した進展を見せなかった第9話に、視聴者も困惑しているよう。ネット上には、

《染谷くんのために危険なビーナスを見ていて、いつまともに出るかと待ち続けて、なんと次週最終回。びっくりしちゃった》
《来週最終回かよ！　伏線全部回収できるの!?　まだ謎だらけじゃないですか！》
《次回最終回って何一つ想像つかないんだけど…》
《もうあと最終回だけなのに伏線回収してなさすぎだろ》

などと心配する声が続出している。

「同ドラマは世帯平均視聴率が10～11％（ビデオリサーチ調べ、関東地区）と、なんとか2桁をキープしていましたが、残念ながら第9話の視聴率は8.7％に。内容の薄さも原因と思われますが、平均世帯視聴率11.7％を記録した裏番組の『THE MANZAI 2020 マスターズ』（フジテレビ系）に視聴者を取られたのかもしれません。もしまた次週、裏で人気スペシャル番組が放送された場合、視聴率は伸び悩んでしまいそうですね」（同記者）

ギリギリのところで2ケタをキープしていた同作。まさか最終回直前に1ケタになってしまうとは、制作陣も思っていなかったことだろう。