現役トップアイドル・南野陽子をヒロイン2役に起用した1988年の『武田信玄』「アイドル出演重要大河ドラマ1」
長きにわたる大河ドラマとアイドルの蜜月関係についてプレイバック。アイドル史的に特筆すべき重要作品をクローズアップ!
【重要作品1】第26作『武田信玄』(88年)現役トップアイドルをヒロインに起用!
前年放送の『独眼竜政宗』の大ヒットでイケイケだったNHKは翌年の『武田信玄』では、人気絶頂のアイドルをヒロインに据えた。前年にリリースしたシングル5枚がすべてオリコン週間1位に輝いた南野陽子である。しかも、中井貴一演じる武田晴信(信玄)の初恋の少女・おここと、顔が瓜二つの側室・湖衣姫と2役を演じたのである。
大河ドラマが女性アイドルを主戦力とした最初の作品『武田信玄』は高視聴率を獲得。しかし、ヒット曲を連発し、NHKへの貢献度も高かったナンノはなぜか『紅白歌合戦』には一度も出場していない。
●NHK大河ドラマ
・放送開始:1963年4月7日『花の生涯』
・現在まで放送された作品数:全59作
・最高視聴率:『赤穂浪士』(64年)53%
・最高平均視聴率:『独眼竜政宗』 (87年)39.7%
※視聴率はビデオリサーチ調べ
(EX大衆2020年1月号「大河ドラマとアイドル」武田信玄)