江戸時代は初詣をしていなかった!?今の常識は非常識?初詣にまつわる歴史アレコレ (1/2ページ)

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江戸時代は初詣をしていなかった!?今の常識は非常識?初詣にまつわる歴史アレコレ

江戸時代の人は初詣をしていなかった!

現在は当たり前となった初詣。今回は特に、密を避けるため分散参拝が勧められてますね。

実は今のスタイルの「元日に有名な寺や神社に詣でるスタイル」は明治時代に盛んになった風習だったと知ってましたか?

特に厄除けに関しては、鉄道普及とともにブームになったもので、成田山や川崎大師などの宣伝効果によるものだったといいます。

また有名だけれど遠くてなかなか行けなかった寺社、というニーズと合致したという背景もあるようです。

元々は「年籠り」(としごもり)といって、家長が大晦日の夜から元日の朝にかけ氏神神社に籠り祈願する習慣が一般的でした。この年籠りが、大晦日の夜の「除夜詣」と元日の朝の「元日詣」との2つに分かれ、除夜に詣でて一度帰ってから元日にもう一度詣でる「二年参り」となったということです。

川崎宿大師河原真景、一立斎広重、国立国会図書館蔵

元日、江戸っ子がお参りした先は?

とはいえ、昔の人が氏神様以外に詣でなかったのかというと、そうではありません。
盛んだったのは「七福神参り」や吉方参り。

七福神は大きな町内ごとや街道筋には必ずといっていいほど、ありますよね。
自分の住んでいる町内を回るので、これも一つの氏神信仰といえます。

江戸後期になると吉方(えほう)参りも流行。

吉方は恵方とも書き、その年の縁起がよいとされる方角のことで、干支によって毎年変わります。元旦の早朝、吉方にあたる神社に参詣して祈り、御守や御札、破魔矢などをいただきます。

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