300の薬効と栄養素で注目、「奇跡の木」と呼ばれるスーパーフードとは? (2/3ページ)

Asagei Biz

ヨモギには造血を助け、サラサラにしてくれる効能のあるビタミンKがたっぷり含まれ、余分な悪玉コレステロールも掃除してくれるといわれる。また、杜仲の葉を乾燥して煎じた杜仲茶にも、副交感神経を活性化し、神経をリラックスさせて血管を広げる働きがある。

 これについて医療ジャーナリストが、さらに注目すべき情報を伝えてくれた。

「日本ではまだ広く知られていませんが、ヨモギや杜仲茶よりも注目すべきものがあります。それが熱帯雨林地方に生える、モリンガという植物。血液をサラサラにして、血圧を安定させる働きがあるもので、『奇跡の木』と呼ばれるスーパーフードです」

 モリンガの原産は北インド。アフリカや東南アジアなど熱帯・亜熱帯に生息するワサビノキ科に属する植物だという。医療ジャーナリストによれば、

「インドの伝統医学アーユルヴェーダでも、5000年以上前から実際に『300の病気を予防する薬箱の木』と呼ばれて珍重された生薬。かのエジプトの女王クレオパトラもその美しさと健康を維持するために、肌にモリンガが原料のオイルを塗り、モリンガの葉で作ったお茶を飲んでいたといいます」

 花は強壮剤などに使われ、根は整腸剤、種は疲労回復や胃潰瘍の薬、そして葉が免疫力を高め、体全体のバランスを整えてくれるという。木全体が薬効の塊のようなものだが、そもそも注目され始めたのは、ガン予防に有効とされたことからだった。

 ここ数年、たんぱく質、糖質、脂質、ビタミン、ミネラル、食物繊維の6大栄養素に次ぐ第7の栄養素として、植物がみずからの身を守るために作り出す色素や香り、苦みなどに含まれる成分「ファイトケミカル」が脚光を浴びている。

 モリンガの大きな特徴は、その葉の部分に多種多様なファイトケミカルが含まれていること。ファイトケミカルにはガンに打ち勝つ免疫力、自然治癒力があることがアメリカの国立ガン研究所でも認められており、モリンガに含まれる辛み成分のイソチオシアネートには、独自の抗ガン作用があるといわれる。

「これを研究するうち、副産物として、どうやら高血圧の抑制にもつながることがわかったのです。モリンガには、高血圧気味の人が血圧を下げるのに役立つGABAが豊富に含まれています。

「300の薬効と栄養素で注目、「奇跡の木」と呼ばれるスーパーフードとは?」のページです。デイリーニュースオンラインは、血液検査モリンガGABA杜仲茶ビタミンK社会などの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る