貪欲な知識欲と生命力!縄文時代の人々の知識や創造性の源流を探る (2/5ページ)

Japaaan

三内丸山遺跡

食材の狩猟・採集のための知識

まだ水田での稲作が始まっていなかった縄文時代。食材を確保する主な手段といえば狩猟・採集に限られていました。よって彼らは、身の回りの食材などについて、幅拾く、深く、多様な知識を持っていたはずです。

なぜなら、そうした知識を持つことが、生き延びて子孫を残すことの大前提だったからです。

まず彼らは、縄張りの詳細なマップを頭に入れておく必要がありました。また、さまざまな植物の生長パターンや、動物の習性についても学んでいたことでしょう。さらに季節や天候の変化、食材ごとの栄養価や毒性、医療行為への活用なども、知識として習得していたと思われます。もちろん、狩猟用の道具についても相当の知識量があったことでしょう。

「食」の選択肢の発展が、こうした知識の習得を後押ししたと言えます。

縄文時代は、旧石器時代と比べると、高度に発達した「雑食性」の時代でした。そして雑食性が高いということは、脳内にインプットされている味の記憶・情報が極めて多いということです。

そうした環境で日常的に脳への刺激が与えられることで、思考能力が発達し、記憶力も向上しました。脳は使えば使うほど発達する器官です。脳の神経伝達がスムーズになれば創造性も高まります。

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