貪欲な知識欲と生命力!縄文時代の人々の知識や創造性の源流を探る (1/5ページ)

Japaaan

貪欲な知識欲と生命力!縄文時代の人々の知識や創造性の源流を探る

古代の遺跡や遺物を見ていると、「言葉での記録が残っていないだけで、実は昔の人って今の人間よりも優れた知識や知恵を持っていたんじゃないだろうか……?」と感じることがありますね。

今回は、縄文時代の人々の、知識や創造性の源流について考えてみたいと思います。

縄文時代の始まりは、今から一万六〇〇〇年ほど前のことと言われています。この時代の大きな特色として、「食事革命」ということが挙げられます。煮炊き用の土器を作り出したことで、旧石器時代までの食生活がガラリと変わったのです。

土器によって「食」の幅は飛躍的に拡大

土器を持たない旧石器時代の人々は、主に野生動物の肉を食べていたと考えられます。しかし、肉は「焼く」「干す」程度の食べ方しか選択肢がありませんでした。旧石器時代の遺跡からは、しばしば礫群(れきぐん)と呼ばれる焼けた石が見つかることがありますが、当時の人々は焚火の中で石を焼いておいて、その余熱で蒸し焼きにするなどしていたようです。

しかし人間には、どんな環境にも合わせて食生活を送る能力が備わっていました。煮炊き用の土器を食生活に取り込むことで、生のままではとても食べられないドングリなどの木の実や植物の根・茎、キノコを含む山菜などを食材として活用できるようになったのです。

これがきっかけで、人々の「食」の幅は飛躍的に拡大していきました。

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