STU48瀧野由美子「5作連続センター」の意義を地域密着グループという背景から考える【アイドルセンター論】 (3/3ページ)
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石田千穂
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岡田奈々 (AKB48)
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瀧野由美子
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岩田陽菜
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STU48
活動につれてメンバー同士の距離も縮まって、支え合う空気感が出来たことも大きいです」(『MusicVoice』)と初めて全員選抜となった3rdシングルで、誰よりも喜んでいたのがセンターの瀧野だった。
岩田も話していたが、「STU48を一緒に盛り上げていく」、これこそ彼女が築きあげてきたセンター像なのだろう。何より個人よりもグループとしてどうあるべきかを考えられる彼女はセンターとして求められる要素のひとつだ。
こうしてセンターとしてSTU48の基調を作り上げていった瀧野であるが、6thシングルからは石田千穂へとセンターが交代するという、STU48的に言えば大きく舵を切ることとなった。
乃木坂46を例に挙げるならば、生駒里奈が6thシングルで白石麻衣へと交代し、新たなファン層を開拓したように、センターの交代はグループにとって大きな起爆剤となり得るものだ。しかし、それはグループの基調を築いてきた瀧野のこれまでの辛労があってこそ。
6thシングルで瀧野は石田の脇を固め、センターを支えるポジションとなっている。センター経験者である瀧野が初センターの石田をフォローするという理想的なフォーメーション。グループのことを第一に考える彼女の姿勢は、どのポジションでもきっと力になるはずだ。これからも“STU48の顔”として、爽やかな瀬戸内の風を全国に吹かせていってほしい。
(文=川崎龍也)