STU48瀧野由美子「5作連続センター」の意義を地域密着グループという背景から考える【アイドルセンター論】 (1/3ページ)
- タグ:
-
石田千穂
-
岡田奈々 (AKB48)
-
瀧野由美子
-
岩田陽菜
-
STU48
なぜ彼女たちは「センター」に立ったのか⁉
アイドルセンター論
STU48 瀧野由美子(後編)
48グループや坂道グループは結成からセンターを固定させる手法を多くとってきたが、STU48も例外にもれず1stシングルから5thシングルに至るまで瀧野由美子をセンターに抜擢している。後編では彼女の5作連続センター抜擢の意義について考えていきたい。
瀬戸内の7県を拠点とするSTU48は地域密着型を掲げ、瀬戸内の魅力を広めるPR的な側面が強いグループだ。楽曲も瀬戸内の魅力のひとつである海がテーマとなっており、MVも瀬戸内の綺麗な町並みが映し出されている。グループの目的のひとつとして、瀬戸内の魅力を全国に広めるという使命があるが、瀧野はこうしたグループの背景を何よりも大事に活動してきたメンバーだ。
2018年のインタビューで瀧野は「この1年はSTU48の代表としてメディアに出させていただくことが多かったし、何よりAKB48さんの選抜に入ったときに『自分をきっかけにSTU48のことを知ってほしいな』という思いが強くなりました」(『日経エンタテインメント!』2018年7月号)と語っていた。
結成したばかりで方向の見定まっていなかったSTU48にとって、センターである瀧野がこのように積極的に発信してきたことは、STU48が向かうべき道筋を示すことにも繋がった。