打球速度は岡本に次ぐ166キロ!大型新人・秋広優人が覆した高校時代の低評価 (2/3ページ)
なのでストライクゾーンが相対的に狭まり、その狭いスペースでバットを振ると、打撃フォームがガチガチに固まってしまいがちなんですよ」
1軍に合流した翌日、原監督からファーストミットを直々に渡され、高校時代に守っていた一塁を兼任することが決定。コロナ禍の影響で来日が遅れている新外国人ジャスティン・スモーク(34)の穴埋めとして指名されたのだ。
「ただ、シーズンが始まればベテランの中島宏之(38)がスモークの代役を担う公算が大きいでしょう。2000安打達成まで残り150本に迫り、本人も燃えていますからね」(在京球団スコアラー)
とはいえ、2月23日のヤクルト戦で2本の二塁打を放ち、高卒の新人では1959年の王貞治(80)以来、巨人史上2人目となる開幕スタメンも見えてきた。
「原監督は、当時まだ2年目だった坂本勇人(32)を独断専行で開幕スタメンに起用した過去があるように、新戦力好きでもある。秋広をいきなり抜擢しても不思議はないですね」(在京球団スコアラー)
はたして原監督のサプライズ采配はあるか。
もはや球界全体が秋広のポテンシャルに釘付けの様相だが、ドラフト5位の順位が示すように、高校時代の評価は、さほど高くはなかった。
「高校通算23本塁打の長打力とMAX144キロのストレートが武器でしたが、ほとんどの球団が『大器晩成型の長身投手』として評価していました。野手として指名した巨人さえも、3年生の東東京大会には、投手巡回コーチを兼任していた水野雄仁スカウトを視察に派遣したほど。同じく身長2メートルの高卒左腕・阿部剣友(18)は育成ドラフト8位の評価ですから、秋広の投手としての評価も、その程度だったのでしょう」(在京球団スコアラー)
そんな低評価を覆して1軍昇格を果たした秋広だが、巨人の一塁手といえば助っ人外国人たちの巣窟と言っても過言ではない。将来的に出場機会を得るためには、不安もチラつくのだが‥‥。
「確かに巨人は毎年のように打てる外国人を補強するチームです。ただ、他の内野手とコミュニケーションが取れる日本人に一塁を守らせるのは、非常に有効なんですよ。外国人の場合、細かい動きやサインを覚えられないケースがままありますからね。