「致死率80%減」報道でバカ売れ!「コロナ未承認薬」に潜む副作用リスク (1/3ページ)

Asagei Biz

写真はイメージです
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 欧米から2カ月遅れでワクチン接種が始まった日本。まず、医療従事者、高齢者、基礎疾患患者‥‥と順番待ちの状況だ。その一方、未承認ながら効果抜群だと一部で報じられる「奇跡の薬」が注目を浴びている。救世主として、すでに通販サイトなどを通じて購入者が殺到しているというのだが‥‥。

 ネット販売に詳しいライターが打ち明ける。

「ワクチンなんかよりずっとコロナに効く薬がありますよ。なんでも、もともとは虫下しの薬だけど、開発したのは日本の有名なお医者さんで、これを飲んでおけば、たとえコロナに感染しても重症化しないようなんです。薬局では処方していませんが、通販サイトでは品薄になるほどバカ売れしています」

 こうもあっさりと言い放たれた言葉が事実であれば、まさしく「コロナ救世薬」に違いない。ライターからの情報を元に、ネット上でコロナ薬を取り扱う通販サイトを検索してみると、

〈新型コロナウイルスに効果がある可能性が多数報告されています〉

〈ウイルス抑制効果で注目!新型コロナ治療薬候補〉

〈国内ではコロナ感染者の重症化予防の治療薬としてすでに治験がスタート〉

 など、出るわ出るわ。数多くの個人輸入サイトで、まさに「コロナ特効薬」をうたい文句として、販売されているではないか。

 しかも〈コロナの影響により配達時期は不明〉〈現在は在庫切れ〉〈〇月×日に再入荷予定〉といった但し書きがされるほどの人気ぶりなのだ。

 実際、購入者の書き込みをのぞいてみると、

〈政府は何もしてくれない。自己防衛あるのみ。もしも自宅療養になった時に備えて購入しました〉

〈高齢の母を守るために購入。たとえ感染してしまっても重症化予防になる〉

〈医療従事者が予防に使っているという話もある。必要を感じたら使いたい〉

 遅々として進まない政府のコロナ対策への不信感から、ワラをもすがる思いで購入している様子が浮かび上がってきた。

 さらに詳しく見ると、

〈韓国のニュースで『致死率が80%減る』とか聞くと、持っているだけで安心感が違います〉
 など、薬の有効性を論拠としているケースもあったのだ。

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