高倉健さんゆかりの田舎駅が廃止の危機 (1/2ページ)

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高倉健さんゆかりの田舎駅が廃止の危機
高倉健さんゆかりの田舎駅が廃止の危機

 コロナ禍で営業収益が激減している鉄道各社。経営不振に苦しむJR北海道も20年度の営業損益はマイナス841億5900万円で、19年度より約290億円も赤字が膨らんでいる。

 そうした中、同社は4日に20年度の線区別の収支と利用状況を発表。なかでも道内ワーストを記録したのは、JR根室本線の富良野~新得間の81.7キロ。1日の利用客数を示す輸送密度は、たったの57人しかない。

 なかでもこの路線の東鹿越~新得間は、16年に台風で橋梁流失、土砂流入などの被害を受けて現在も不通のまま。同年11月にはJR北海道が「自社単独で維持することが困難な路線」の対象13区間のひとつに挙げており、うち3区間はすでに廃線となっている。

「この不通区間は、以前からの超赤字路線。今は代行バスが運行していますが復旧工事の予定もなく、このまま廃止になるのも時間の問題です」(鉄道ジャーナリスト)

 そうなれば対象区間内にある2つの駅も廃止となるが、そのうちの1つ「幾寅駅」はあの高倉健さんゆかりの駅。晩年の代表作で知られる『鉄道員』の舞台となった駅なのだ。

 劇中では幌舞駅の名前だったが、現在も駅舎にはこの駅名の看板が掲げられたまま。

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