ストレスもニオイの元に!専門家に聞く「疲労臭」の要因と対策法 (1/3ページ)
ジメジメと湿気が高く、気温も高い季節。仕事で汗をかいて、自分の身体からツーンと漂うにおいに「くさっ!」……なんて経験はありませんか?
体臭にはさまざまな要因がありますが、昨今ではストレスで発生する「疲労臭」にも要注意だそうです。
今回は、におい分析のスペシャリストである東海大学理学部化学科の関根嘉香先生に、疲労臭についてのお話をうかがいました。
心理的なストレスでも「疲労臭」が発生する!
関根先生によると、疲労臭の原因物質はトイレの嫌なにおいの成分としても知られるアンモニアで、鼻にツンとくるような刺激臭がするそう。
この疲労臭、当初は運動するなど身体を動かしたときに発生するものと考えられていたそうなのですが、その後の研究で新たな事実が発覚しました。
どれだけ運動をしてもアンモニアが出ない人や、逆にイスにじっと座っているのにアンモニアが増えた人もいたそうです。
つまり、身体の疲れと心の疲れ、その両方が要因でアンモニアが増えて「疲労臭」になるというわけです。
夏は汗をかきやすい上に、昨今はリモートワークや自粛生活など心理的なストレスにさらされることも多くなっています。