久本雅美 詐欺師だったコーディネーターの名前が「オクノホソミチ」 (1/2ページ)
テリー もう40年近くお笑いをやってきて、お笑いの質というのは何か変わったと思う?
久本 基本的に、私はそんなに変わってないような気がするんですけどね。やっぱりコケたらおもしろいし、ベタっていうんですかね、ああいうのは絶対的にウケるというか、絶対的に楽しい。漫才にしろコントにしろ、私達みたいなのにしろ、やり方はいろいろありますけどね。
テリー ワハハって外国の人もみんな笑える笑いだよね。
久本 ありがたいです。だから私たちにもっと力があれば、ほんとは外国でやりたかったんですよね。1回詐欺に遭いましたから(笑)。アメリカでやるっていう話になって、みんな浮かれてパスポート取ったんですけど、結局、直前でそのコーディネーターが詐欺師っていうことがわかって。
テリー お金とられたの?
久本 そのギリ前でわかったんです。なんか焦らすし、早く振り込めとかいろいろ言うし。よく考えたら、その人の名前が「オクノホソミチ」だったんですよ。
テリー アハハハハ。
久本 で、後々ですけど、どう考えてもおかしいだろっていう話になって(笑)。でも、やりたかったですね。もう体が動かないです。当時のネタをやるっていったらやっぱり。
テリー ワハハの本公演を短く編集してYouTubeで流したら、世界中の人が高く評価してくれると思うけどね。
久本 マジっすか。ひと儲けしたいですね(笑)。
テリー この前のオリンピックの開会式でも「が~まるちょば」がおもしろくて、評価も高かったでしょう。あれ見て、「あ、これは耳の不自由な人でも楽しめるな」と。