さすが神々の国・日本!お蕎麦にまで神様がいるってホント? (1/2ページ)
皆さんは、お蕎麦が好きですか?私事で恐縮ながら、筆者は大好きです(3食蕎麦でも飽きません)。そろそろ新蕎麦の季節(例外もありますが)、今から楽しみですね。
それはそうと、日本は八百万の神々がおわす国ですから、当然のごとくお蕎麦の神様もいらっしゃいます。
今回はそんなお蕎麦の神様について紹介。いったいどんな神様なのでしょうか。
「凶作に備えて蕎麦など植えよ」元正天皇の英断お蕎麦の神様とは奈良時代の女帝・元正天皇(げんしょうてんのう。第44代、在位:霊亀元・715年9月2日~養老8・724年2月4日)その人。
元正天皇は「民に失業なからしめよ、役人に汚行なからしめよ」と人々の暮らしを安んじ、公平公正な社会を目指した名君として知られます。
そんな元正天皇が蕎麦とどんな関係を持っていたかと言うと、勅撰史書『続日本紀(しょくにほんぎ)』によれば養老6年(722年)7月19日にこんな詔勅(しょうちょく。天皇陛下の命令)を発せられました。
「今夏無雨苗稼不登 宣令天下国司勧課百姓、種樹晩禾蕎麦及大小麦、蔵置儲積以備年荒」
【意訳】今年の夏は雨が少なく不作が予想されます。そこで百姓らへ晩稲(おくて。晩禾)や蕎麦、および大麦小麦を植え、蔵に備蓄させるよう、全国の国司たちへ命じなさい。