成田凌「スタカレー」と「埼玉」を愛する一途な性格 (1/3ページ)

日刊大衆

成田凌
成田凌

第97回中華「「娘々」

 アイドルだって飯を食う。前回は『日経トレンディ』(日経BP)が選ぶ2021年の「今年の顔」、俳優の山田裕貴を紹介した。しかし、映画ばかり(しかも名画座で)観て、テレビドラマはほとんど見ない筆者にとって、今年最も鮮烈だったのは俳優・成田凌の成長だった。18年・19年にも成田の映画出演数は6本に上ったが、今年は4本ながら、その演技の質はいずれも高いのに、それぞれ役柄はまったく異なる。

 『まともじゃないのは君も一緒』では恋愛経験皆無の数学オタクの予備校講師、『ホムンクルス』ではトレパネーション(穿頭術)に囚われるマッドドクター、脇に回った『街の上で』では自主映画出演を引き受けるスター俳優、『くれなずめ』では高校の同級生の結婚式に現れる役者崩れの優しき青年……。

 全作を観たが、まるでカメレオンのごとき多面性を見せる。『街の上で』でのセルフパロディのような役には意表を突かれた。来年1月スタートの新土曜ドラマ『逃亡医F』(日本テレビ系)で、プライム帯の連ドラ初主演となる成田だが、その下地を充分に積んできたといえよう。

 成田は高校までサッカーに夢中で、部活でもレギュラーを張ったが、大学には進まず、親に反対されながら美容専門学校に通った。ところが、就活中に同居する友人の志望先と自分の志望先が同じと知り、前から興味を持っていた俳優の道を志し、まずはモデルとして活躍する。技術は確かで賞も獲り、各サロンから引くて数多だったとか。当たりが柔らかく、そもそも器用なのが演技からも滲み出ている。

「成田凌「スタカレー」と「埼玉」を愛する一途な性格」のページです。デイリーニュースオンラインは、成田凌山田裕貴エンタメなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る