“ビッグボス”日本ハム新庄剛志監督の采配は大好評!?キャンプ前半戦セ・パ12球団「監督力」マル秘査定
春季キャンプも折り返し。まもなく始まるオープン戦に向け、各球団とも着々と実戦モードに入ってきた。
そこで今回は、セ・パ12球団の“現在地”を徹底分析。監督力&チーム力に焦点を当てつつ、キャンプ前半戦を総括したい。
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まずは、キャンプイン前日に飛び出した矢野燿大監督(53)の“退任表明”で揺れる阪神。誰もが首をかしげた爆弾発言の裏には、いったい何があったのか。
「矢野監督は、昨季8ゲーム差を引っくり返されてのV逸に相当、責任を感じていたようで、昨オフの時点で周囲にも“辞めたい”と漏らしていました。矢野監督とソリが合わず、FA移籍濃厚だった梅野隆太郎も、その動きを知り、“あと1年我慢すれば”と残留を決意したともっぱらです」(スポーツ紙デスク)
最大の理解者だった谷本修球団副社長がチームを離れたことも、退任を決意した一因とみられている。
一連の騒動に、阪神OBの藪恵壹氏も、こう憤る。
「辞めたいと言う者を、なぜ慰留したのか。矢野の気持ちを承知で契約した以上、フロントも“シーズン終盤までは他言無用”など、クギを刺しておくべきでした。今は、さほど選手にも動揺はないですが、成績が低迷すれば当然、監督の求心力も低下しますしね」
今季、阪神最大の懸案事項は守護神・スアレスの抜けた穴をどう埋めるかだが、実は、ここにも“退任発言”の余波は及ぶという。
「現時点では新外国人のケラーが最有力ですが、これがハマらなかった場合、適性のあるアルカンタラを代役に立てる他ない。ただ、アルカンタラは契約最終年のため、来季以降を見据えて先発起用を熱望中。少しでも高く売りたい代理人が、そこを曲げてまで、辞める監督の頼みを聞くとは思えません」(前同)
■“ビッグボス”新庄剛志の大好評「神采配」
その阪神相手に、自身初采配を振るって、見事に勝利したのが日本ハムの新庄剛志監督(50)だ。
キャンプ初日には三輪バイクでド派手に登場し、臨時コーチには武井壮、赤星憲広に加え、室伏広治を招聘。話題に事欠かない。
「室伏氏は体幹トレの専門家で、例年、オリックスの吉田正尚をマンツーマンで指導。2年連続パ・リーグ首位打者の秘密が、室伏氏にあると考えたんでしょう。一方で、武井氏と赤星氏に期待したのは走塁技術。加えて、赤星氏には“スタートが切りづらい投手を教えてほしい”と、バッテリー指導も依頼。次は誰が呼ばれるのか、気になりますね」(前出のデスク)
キャンプ地・名護に張りついているという日ハムOBの岩本勉氏はチームの雰囲気について、こう話す。
「オブラートに包まずダメ出しをする一方で、指摘を受けた選手たちには“こうやってみない?”と必ず提案型の言い方をする。それぞれが納得してから動けるので、“ビッグボス流”は選手たちに、想像以上にすんなり受け入れられているように感じます」
チームは若返りを図っている最中。レギュラーが確約されていないことで、いい意味での競争意識も生まれているという。
「若手は特に目の色が違う。シートノックを見ていても、“これが本当にファイターズか?”と思うほど、活気に満ちています。監督自身が、SNSやメディアで発信を続けたおかげで、選手のほうも事前に、しっかり“予習”をしたうえで臨めているんでしょう」(前同)
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