気を着け、前へならえ! 学校で行われる号令による「集団行動」のルーツは幕末期にあった (1/3ページ)

Japaaan

気を着け、前へならえ! 学校で行われる号令による「集団行動」のルーツは幕末期にあった

運動会・体育大会で次のような号令をかけられたことはありませんか?

「休め、気をつけ。前へならえ、なおれ。右向け、右!」

まるで軍隊みたいだな…と思ったことはありませんか? 調べてみたら、まんま軍事訓練が元になっていました!

では、いつから学校で行うようになったのでしょうか。

学校で行われる号令にによる「集団行動」

小学校で施行されている『小学校学習指導要領(平成29年告示)解説・体育編』に次のような記述があります。

「集団行動」から抜粋
体育の授業における運動領域の学習では、学級単位あるいは学級を幾つかに分けた小集団で行われることが多く、そこでの活動を円滑に行うには、児童が学級単位あるいは小集団で、秩序正しく、能率的に行動するために必要な基本的なものを身に付けておくことが大切である。


これを実現するため、文部科学省が出している「学校体育実技指導資料 第5集『体育(保健体育)における集団行動指導の手引(改訂版)』」に基づき、全国各地の学校で教えられているというのが現状です。

そもそものそもそもは、フランス軍がもたらした⁉

1866年、日本への出発前の顧問団(Wikipediaより)

ではこの号令は、何が発祥なのでしょう。
ざっくりと説明すると、1867年(慶応3年)、幕末の動乱期。幕府は軍隊の近代化に向けフランスと関係を持ち、軍事顧問団を招聘します。

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