あの戦国武将・武田信玄が創案したとされる、現代も色褪せない水害対策「聖牛」とは? (1/3ページ)

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あの戦国武将・武田信玄が創案したとされる、現代も色褪せない水害対策「聖牛」とは?

川の氾濫を阻止せよ

皆さんは「聖牛」はご存じですか? あの戦国武将の武田信玄が創案したとされる、川の氾濫を防止するための道具です。

武田信玄(Wikipediaより)

戦国時代、甲斐国(山梨県)を治めていた武田信玄は、甲府盆地を流れる「釜無川」の洪水に頭を痛めていました。

釜無川は、日本3大急流の一つとして知られる富士川水系の河川です。八ヶ岳を源流として甲府盆地を通った後、笛吹川と合流するのですが、この合流する手前の辺りでよく洪水が起き、被害が発生していたのです。

そこで信玄は治水対策を実施。20年以上の期間をかけて堤防を築きました。この堤防は「霞(かすみ)堤」といい、川の流れに対して逆八の字に配置したものです。

上流・下流の堤防の間に隙間を設けた形で配置することで、大水の際は堤防の外にいったん水をあふれさせます。そして、その水を別の堤防で再度川に導く構造になっています。

信玄による数々の治水対策

これとあわせて、河原に配置されたのが「聖牛」という構造物でした。これは、丸太を三角錐の形に組み立てて、重しの石で固定したものです。

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