殺人猛暑を乗り切る!プロ直伝「エアコン・扇風機・マスクの使い方」

日刊大衆

画像はイメージです
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 7月3日、東京都で統計史上最長となる9日連続の猛暑日を記録するなど、例年以上の酷暑が続く今夏。毎年、数万人が熱中症で搬送されるが、今年は特に注意が必要と警鐘を鳴らすのは、『上本町わたなべクリニック』院長の渡邊章範氏だ。

「観測史上最速の梅雨明けになったことで、暑さに体を慣らす期間が短い。結果、通年よりも夏が1か月ほど延びるので、後半の8月頃から熱中症リスクが高まると見られます」

 しかも、怖いのは熱中症だけではない。

「国立循環器病センターの調査によると、6〜8月は脳梗塞が多く発症しており、心筋梗塞のリスクも夏場に上がっています。いずれも血管が詰まることで発症しますが、その最大の要因は脱水症状。熱中症と原因は同じなんです」(医療ジャーナリスト)

 そこで今回、殺人猛暑から身を守る心得を紹介する。

 殺人猛暑で一番危険なのは高齢者。独居老人宅を定期訪問する介護士が話す。「訪問するたびに部屋は蒸し風呂状態。お年寄りは暑さに鈍く、エアコンをすぐ止めてしまうんです。今では、停止ボタンを押されないように、リモコンを隠すようにしています」

 災害危機管理アドバイザーの和田隆昌氏が言う。

「熱中症の4割が住宅内で発生しています。特に夜間に発症するケースが多いので、エアコンは工夫して使いたいですね」

■扇風機の上手な使い方

 そこで、屋内での対策でなすべきは、まず、エアコンと扇風機の併用だ。扇風機は、エアコンとは比較にならないほど電気代が安いので、節電にもなる。

「扇風機はエアコンに対し、“上向き”にするのが効果的です。空気の強い流れができて、冷気が部屋中に拡散されます。逆に扇風機を下に向けると暖気が部屋にとどまる状態が続いてしまいますので、注意してください」(前同)

 帰宅時には、扇風機を部屋の対角線上に置いて、空気の流れを作ることで室内の熱気を排出したい。

「外気よりも室温が高い場合に、効果があります。換気扇を回すとよりベター。室内の空気圧が変わり、開放された窓から一気に外気が入ってきます。ただ、外気温の高い時間帯は、熱気が室内へ侵入するので逆効果です」(同)

 換気もできて、再び感染者が増えているコロナ対策にもなるので、一石二鳥だ。

 そして、コロナ対策のマスクも熱中症リスクの一つ。前出の渡邊氏が解説する。

「マスクは屋外での着用は避けましょう。ただ、屋内では、まだ必要なケースが多い。マスクを着けると、口の中の湿度が高まるので、喉の渇きが自覚できないんです。知らない間に、水分不足に陥る可能性があるので、こまめに水分補給したいですね」

 現在発売中の『週刊大衆』7月25・8月1日号を読んで、猛暑を乗り切ろう。

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