大河ドラマでは割愛されたけど…今川義元も感激した松平元康の見事な初陣がコチラ【どうする家康】 (1/4ページ)
NHK大河ドラマ「どうする家康」、皆さんも観ていますか?筆者も毎週楽しみにしています。
さて、いまだ白兎(信長評)な松平元康(演:松本潤)ですが、実際にあんな感じだったのでしょうか。性格については解釈が分かれるものの、戦ぶりについては多くの武将たちが感歎するほどの達者でした。
今回は江戸幕府の公式記録『徳川実紀』より、元康17歳の初陣エピソードを振り返り。通好みなその采配ぶりは、かの「海道一の弓取り」今川義元(演:野村萬斎)さえ感動させたそうです。
最小限のコストで、最大限の戦果を。シンプルゆえに難しい決断月岡芳年「尾州大高兵粮入図」。これが元康の初陣と紹介する文献もあるが、実際にはその前に初陣を遂げている。
…… 君ふたヽび義元のゆるしを得たまひ三州にわたらせられ。鈴木日向守重教が寺部の城をせめ給ふ。これ御歳十七にて御初陣なり。この軍中にて 君古老の諸将をめされ御指揮ありしは。敵この一城にかぎるべからず。所々の敵城よりもし後詰せばゆヽしき大事なるべし。先枝葉を伐取て後本根を斷べしとて城下を放火し引とり給ふ。酒井雅楽助正親石川安芸守清兼などいへるつはものどもこれを聞て。吾々戦場に年をふるといへども。これほどまでの遠慮はなきものを。若大将の初陣よりかヽる御心付せたまふ事。