悲劇か当然の報いか……江戸時代に痴情のもつれがきっかけで起きた「白子屋お熊事件」とは? (1/2ページ)

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悲劇か当然の報いか……江戸時代に痴情のもつれがきっかけで起きた「白子屋お熊事件」とは?

現代でも、世間をにぎわせる驚くべきニュースはたくさんあります。実際にあった事件をもとにドラマや映画が作られることも。それは昔も同じでした。

今回ご紹介する「白子屋お熊事件」も、事件のあと浄瑠璃や歌舞伎の作品となっています。人々の注目を集め、後世まで語り継がれることとなった「白子屋お熊事件」とは、一体どのような事件だったのでしょうか。

「白子屋お熊事件」の背景

白子屋お熊を元にした作品「白木屋お駒の話」

「白子屋お熊事件」は痴情のもつれがきっかけで起きた事件です。ときは江戸時代、享保のころのことでした。舞台は日本橋新材木町。白子屋という大きな材木問屋がありました。ここの主人・白子屋庄三郎の娘が今回ご紹介する「白子屋お熊事件」の主人公、「お熊(くま)」です。

お熊は江戸でも評判の大変な美人だったと言われています。結婚相手など選び放題……かと思いきやそうではなく、白子屋の商売が傾いていたために、大伝馬町の地主の手代・又四郎を婿にもらって結婚することになりました。

好きでもない相手との結婚だったのです。しかし、実はお熊は又四郎と結婚する前から、店の手代・忠八と関係を持っていたのです。

「白子屋お熊事件」発生とその後

又四郎との結婚後も、お熊と忠八との密通は続きます。そこで邪魔になるのが又四郎。按摩の横山玄柳を利用し、又四郎の毒殺を企てたのです。

その計画を知ったお熊の母・お常も、止めるどころか加担する始末。下女のきくに又四郎を襲わせます。

幸い又四郎の傷は浅く、ケガ程度でしたが、これが表沙汰となり、町奉行に事件の調査を訴えます。

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