日本の代表的な古典芸能「人形浄瑠璃」と「文楽」は同じもの?違うもの?その歴史をたどる (1/3ページ)

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日本の代表的な古典芸能「人形浄瑠璃」と「文楽」は同じもの?違うもの?その歴史をたどる

人形浄瑠璃と文楽

人形浄瑠璃文楽は、日本の古典芸能の中でもとくに有名ですが、どこか敷居が高いイメージがありますね。

いずれも人形を操って演劇を行う点は同じですが、それぞれルーツは異なっています。人形浄瑠璃は三味線や人形芝居、浄瑠璃などの芸事が合体して江戸時代初期にできあがったものです。

浄瑠璃人形

一方、文楽は人形浄瑠璃をルーツに持ち、もともとは人形浄瑠璃文楽と言いました。こちらが成立したのは大阪です。

そもそも浄瑠璃は、伴奏楽器に三味線を使う音曲・劇場音楽のことで、歌われる詞章が単なる「歌」ではなくキャラクターのセリフや仕草・演技の描写も含むものです。よって浄瑠璃の口演は「歌う」ものではなく「語る」ものとされ、浄瑠璃系統の音曲をまとめて語り物と呼ぶのはこのためです。

そして人形浄瑠璃は、浄瑠璃を「語る」太夫と三味線遣いと人形遣いの「三業(さんごう)」によって行われる高度な総合舞台芸術で、日本の伝統芸能としてユネスコの無形文化遺産にも登録されています。

人気と衰退

かつて、人形浄瑠璃は大変な人気でした。1683(天和3)年に竹本義太夫が大阪で竹本座を開設し、劇作家の近松門左衛門と組んで興行を開始すると、当時の人々の間で大評判となったのです。

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