医学部入学のために「仮面浪人」するのはなぜ? その現状と問題点を現役医師がレポート (1/2ページ)
大学受験において、医学部入学はよく目標とされる。
なかには他の学部に入学しておいて、医学部合格を目指す「仮面浪人」をしている人もいるのだ。
今回は仮面浪人するパターンや経緯、問題点などについてレポートする。
国公立大学医学部は1校しか受験できない仮面浪人する理由として、医学部の受験校が限られるということがあげられる。
医学部は、国公立大学と私立大学の2種類に分かれる。
国公立大学の場合、受験日程の関係上、基本的に1つの医学部しか受験できない。
つまり、志望大学に落ちてしまうと、他の国公立大学の医学部を受験できないのだ。
受験生ごとに志望校はあるが、医師になりたいと思うとき、全国の医学部で自分が合格できそうな大学を選ぶことも多い。
志望校と合格できそうな大学とを、照らし合わせながら、自分の中で落としどころを見つけて、受験校を選択するのはよくあるパターンだ。
「偏差値の少し低い大学の医学部を、受験していれば合格していたのに」と思う受験生もたくさんいる。
受験は一発勝負なので、合格するだろうと思われてた人が、落ちてしまうこともよくあるのだ。
私立大学医学部は学費があまりにも高額私立大学の医学部は、一般的には国公立大学の医学部よりも偏差値が低いため、合格しやすいといわれる。
その理由の一つとして、「学費があまりにも高い」からと考えられている。