「医師への志望理由」が大きく変化!? 現役医師がその実態をリポート (2/2ページ)
その影響もあり、資格があれば安定した生活を送れるとの認識が広まってきたのだ。
中でも、医師は社会的にも給与面でも満足できるとして、医学部人気に拍車がかかっていった。
より自由な選択へその一方で、医師の生活は多忙であり、命を絶つ人も出てきた。
そんな中、時代の流れとともに、仕事中心の社会からプライベートも充実させる社会へと変化していった。
医学生は医学部を出た後、基本的には自分が進みたい科を自分の意思で選べる。
特に最近では、忙しい科よりも、ある程度のんびりと時間に余裕がある科を選ぶ医師が急増してきている。
一昔前ならば、忙しい科でもやりがいを求めて人気があったが、今はまったくそんな風潮はない。
また、高額な給与を狙いつつプライベートも充実させられる美容医療など、自由診療の分野も発展してきている。
最近では医学部を卒業して、研修期間2年間を終えた後すぐに、この世界に飛び込む医師も少なくないのだ。
価値観の多様化時代の流れとともに、価値観は変わる。
今回は、医学部に入る理由や医師の働き方の選択に注目して解説した。
今後、どのように時代と医学部の関係が変わっていくのか楽しみだ。
執筆者:あやたい
医療制度や医療職・医療現場が抱えるさまざまな問題について考える医師。
日々変わっていく医療現場から生の声や、日常に役立つ医療知識を発信したいという思いで執筆。