「沖縄県営鉄道」を知っていますか?史上最悪の鉄道事故は旧日本軍のミスで起きていた【後編】 (1/4ページ)
ガソリンから弾薬へ
【前編】では、戦前の沖縄県営鉄道で起きた、日本史上最悪の鉄道爆発事故の経緯を見てきました。
「沖縄県営鉄道」を知っていますか?史上最悪の鉄道事故は旧日本軍のミスで起きていた【前編】浦添市大平にある沖縄県営鉄道嘉手納線の線路(Wikipediaより)
さて、220人もの死者を出したこの事故の原因は、ガソリンへの引火でした。
列車の機関車のすぐ後ろの無蓋車(屋根の無い車両)に、ドラム缶入りのガソリンが積まれていたのです。それに、機関車の煙突から排出された火の粉が飛んで引火したのが直接の原因だといわれています。
これについては、爆発直前に列車から飛び降りて難を逃れた女学生も、前方の車両で大きな火の手が上がるのを目撃しているそうです。
もちろんガソリンに引火しただけなら、まだ火災だけで済んだかも知れません。