相談できる味方がいない…地主を悩ませる「孤独」の問題 (1/3ページ)

新刊JP

『地主の決断 これからの時代を生き抜く実践知』(サンライズパブリッシング刊)の著者・松本隆宏さん
『地主の決断 これからの時代を生き抜く実践知』(サンライズパブリッシング刊)の著者・松本隆宏さん

資産として土地を所有している地主にとって、日本の高い相続税率は悩みの種。土地を活用せずに遊ばせたままでは「相続が三代続くと財産がなくなる」という言葉の通り、相続を重ねるごとに資産が減っていってしまう。

そうならないためにも、土地を活用し、土地から収益を得ることが必要、と説くのが『地主の決断 これからの時代を生き抜く実践知』(サンライズパブリッシング刊)だ。

今回は著者の松本隆宏さんにインタビュー。地主をとりまく厳しい環境と、それに負けないための方策、そして地主に必要とされる能力についてお話をうかがった。その後編をお届けする。

松本隆宏さんインタビュー前編を読む

■相談できる味方がいない…地主を悩ませる「孤独」の問題

――本書では土地活用として賃貸用物件の運営を推奨しています。このメリットはどんなところにありますか?

松本:まずは先ほどのお話にもありましたが、賃貸物件を建てることで土地の資産評価額が下がることです。1億円持っていたら1億円のままですが、1億円で賃貸物件を建ててしまえば資産としての評価は下がるので。

また、その物件を建てるのに長期かつ低金利の借り入れができることです。今は1%とか2%の金利で借りられますからね。30年ローンを組んでその物件からの家賃収入で返済していけば、30年後には建物が無借金で残るわけです。もちろん、家賃という安定収入を得られるのもメリットですね。

――賃貸物件を建てるのに向いていない場所に土地を持っている地主の場合、その土地を売って現金を作ってから、都市部にマンションを建てるということになるのでしょうか?

松本:そうですね。郊外に土地を持っていたり、あるいは郊外にすでに物件を持っている方には、それらの資産を現金にして、街の中心部に建物を買っているケースが多いです。

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