二人三脚体制から確執へ……兄・足利尊氏との対立で散った武将・足利直義とは? (1/2ページ)
みなさんは、足利直義(あしかがただよし)という人物の名前を聞いたことがあるでしょうか?彼の同母兄には、室町幕府初代将軍の足利尊氏(あしかがたかうじ)がいます。
対照的な二人とされることが多いですが、実は二人三脚で協力していた時期がありました。しかし、最終的には確執により、弟の足利直義は悲運の最期を迎えます。
今回の記事では、そんな足利直義に迫ってみたいと思います。
伝源頼朝像(足利直義像という説あり)出典:Wikipediaより
歴史の通説で「源頼朝の肖像」と言われていたあの肖像の主は本当は誰なのか? 足利直義とは?足利直義は、鎌倉時代末期から南北朝時代初期にかけて活躍した人物です。鎌倉幕府の有力御家人であった足利貞氏の三男として徳治元年(1306年)に生まれました。
1歳上の兄・足利尊氏(このころは「高氏」。