これが江戸時代の「推し活」だ!愛する推しに金・時間・情熱を注ぐのはいつの時代も同じ (1/5ページ)
アニメの登場人物やアイドルなど、自分のご贔屓を「推し」と呼び、ライブや舞台を観に行ったりグッズやDVD・CD・写真集などを買ったり、ファンクラブに入ったりなど、いろいろな応援をする「推し活」。
以前は「オタク文化」の一環といわれていましたが、今では普通にメディアや企業のPR活動でも使われ、「推しチョコ」「推しコーデ」などの言葉もたくさん登場しています。
「推し活」は、インターネットが普及して情報が素早く入手できる現代ならではのように思えますが、江戸時代も盛んに行われていました。
歌舞伎役者に熱狂する「推し活」テレビや映画がない江戸時代、「歌舞伎」はそのドラマティックな内容はもちろんのこと、贔屓をしている歌舞伎役者への「推し活」も流行りました。
歌舞伎役者のルックス・声・演技力・セリフの言い回しなどによって、それぞれファンが付き、ファンクラブのようなものもあったそうです。
カメラもビデオもなかった江戸時代、贔屓の推しに直接会いに行くためにファンは芝居小屋に通いました。現代のように電気などない時代、芝居小屋では自然の太陽光をライトにしていたために、開演時間は陽がのぼる「明け六つ」(午前6時ごろ)で、終演時間は陽が沈む「暮れ六つ」まででした。