機密解除されたイギリス軍の最新レーザー兵器が標的を撃墜する映像 (1/3ページ)
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先日、イギリス国防省が実施した、最新鋭の対空レーザー兵器「DragonFire」の試射映像を解禁した。
まるでSF映画のワンシーンのような映像には、夜空に浮かぶ標的にビームが命中する様子が捉えられている。それは恐ろしいほど正確で、1km離れたコインほども小さな標的をも狙えるという。
・最新の対空レーザー兵器の利点
イギリス英国防省が1億ポンド(約190億円)をこの対空レーザー兵器「DragonFire(ドラゴン・ファイア)」に投じてきたのは、それだけの利点があるからだ。
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ここから強力なレーザーが射出される
従来のようにミサイルや弾丸を撃つには多額の費用がかかる。たとえば、ドローンを撃墜するために撃たれるイギリス軍のミサイルは1発100万ポンド(1億9000万円)もする。
一方、その気になれば、おもちゃのような小さいドローンだって本格的なAI兵器になってしまう。いくら危険な敵とはいえ、たった1機のために億単位のお金を投じていては、あっという間にオケラちゃんだ。
対するDragonFireは、1発あたり10ポンド(1900円)しかかからない。その強力なエネルギーにもかかわらず、レーザーを10秒間発射するコストは、家庭用ヒーターを1時間使用するのとほぼ同じだ。
また巻き添えにする心配もほとんどない。ミサイルを誤射すれば、さまざまな被害を覚悟せねばならないが、レーザーならまっすぐ進み、やがて大気に吸収・散乱される。