電線にぶら下がって電力を補給し長時間飛び続けられるドローンを開発 (1/4ページ)
[画像を見る]
ドローンの難点は充電が切れるとそれ以上飛行できなくなってしまうことだ。だがこのクアッドコプター式のドローンは、電線にぶら下がって電力を補給することで、長時間の飛行が可能になるという。
バッテリー残量が少なくなると自ら電線を探して充電してくれるので、機体にトラブルがなければ、無限に飛行することだって可能かもしれない。
ドローンの活動を制限するバッテリー問題の解決方法を考案したのは、南デンマーク大学の研究チームが開発した充電技術だ。
・電線にぶら下がって電気を補給
この電気を食べるドローンは、市販のカーボンファイバー製フレーム「Tarot 650 Sport」に、電動クアッドコプター推進システム、7000mAhリチウムポリマー電池を組み込んだもの。
さらにマイクロコンピューター「Raspberry Pi 4 B」、オートパイロットモジュール「Pixhawk V6X」といった電子機器や、ミリ波レーダーユニット、RGBビデオカメラなどが搭載されている。
[画像を見る]
・バッテリーが少なくなると電線を探して自ら充電
最大のポイントは、ドローンの上部にある「電線グリッパー」だ。
バッテリー残量が少なくなってくると、ドローンはカメラとレーダーで近くにある電線を探し、その下に潜り込んで上昇する。
すると、左右からV字に伸びるケーブルガイドに沿って、電線がうまい具合にハマる。
このときグリッパーの左右に渡されたエラストマー製のバンドが押し下げられる。
これによってグリッパーが電線を挟むようにすっと密着。