叩くと硬くなる。ユニークな新素材を発明、コーンスターチからヒントを得る (1/4ページ)

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叩くと硬くなる。ユニークな新素材を発明、コーンスターチからヒントを得る
叩くと硬くなる。ユニークな新素材を発明、コーンスターチからヒントを得る

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 物を落とせば壊れるのが常識だ。だがこのほど発明された新素材は、叩いて強い衝撃を与えたり、引きのばしたりするほど丈夫になる。

 こうした「適応耐久性」は、高い負荷がかかる状況で使われる素材にはとても大切なことだ。今回の素材も、この点がとても優れており、さまざまな応用が考えられる。

 だがそんな小難しいことに触れずとも、料理に使われるコーンスターチをモデルにしていたり、”絡まったスパゲッティが入ったボウルの中のミートボール”と評されるなど、新素材はとてもユニークだ。

 なんだかお腹が空いてきたら、どんな素材なのかもう少しのぞいてみよう。

・コーンスターチの不思議な性質がヒント
 このユニークな新素材は、握れる液体と言われるコーンスターチ(トウモロコシから作られるデンプン)がヒントになっている。

 たとえば砂に水をくわえて混ぜてみても、混ぜる速さで粘り気に違いが出ることはない。

 だが同じことをコーンスターチやると、ゆっくり混ぜれば液体のようだし、パンっと叩くと固体のようになる(この実験を見れば、その奇妙さがわかるはずだ)。

 コーンスターチの小さな粒子は、ゆっくり混ぜれば、それぞれがはじき合って液体のようになる。一方、素早い力を受けると粒子同士が接触し、その摩擦で固体のようになる。

 これがコーンスターチの不思議な性質の秘密だ。
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