古代ローマの地獄の門、近づいた動物たちは全て息絶える、プルトニウムの洞窟の謎を解明 (1/5ページ)

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古代ローマの地獄の門、近づいた動物たちは全て息絶える、プルトニウムの洞窟の謎を解明
古代ローマの地獄の門、近づいた動物たちは全て息絶える、プルトニウムの洞窟の謎を解明

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 現在のトルコ南西部にある古代ローマの遺跡ヒエラポリスには、冥界の王、ハデスの名を冠した洞窟があり、近づいた動物は必ず死んでしまうのだという。

 ハデスのローマ名であるプルートーにちなみ、いつしか「プルトニウム」と呼ばれるようになった。元素のプルトニウムのことではない。

 この洞窟で生き物の命を奪うのは、地中深くから湧き出る「ハデスの息吹」だと言い伝えられてきたのだが、最近この伝説に科学のメスが入れられることになった。

 科学者による調査の結果、洞窟の地下では今も大量の二酸化炭素が発生していることが判明した。動物たちはこのガスによって、命を落としていたらしいのだ。

・動物たちが息絶える「地獄の門」
 トルコの首都アンカラから、南西に約420kmの場所にある自然遺産に登録されたヒエラポリス・パムッカレの周辺は、古代から栄えた温泉リゾートだった。

 パムッカレの丘にあるヒエラポリスは、もともとはヘレニズム時代に築かれた街で、2世紀頃に古代ローマ帝国の支配下に置かれたと言われており、立派な円形劇場も残っている。
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