13万年前のエイを模した砂の彫刻を発見、人間が生物をモチーフにした最古のアートの可能性 (1/4ページ)

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13万年前のエイを模した砂の彫刻を発見、人間が生物をモチーフにした最古のアートの可能性
13万年前のエイを模した砂の彫刻を発見、人間が生物をモチーフにした最古のアートの可能性

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 南アフリカ西ケープ州のスティル海岸の南で、ゲイラカイトのような形をした興味深い岩のようなものが発見された。だがよく見ると、左右対称になっており、表面に削られたような跡がある。

 最近研究者たちがこの物体を詳しく調べたところ、尾はないものの、アカエイを形どった砂の彫刻である可能性が高いという。

 もしそれが本当なら、この遺物は人類が他の生物の姿を模して作り出した芸術表現の最古の例となる。

・およそ13万年前、エイの砂の彫刻はどのように作られたのか?
 南アフリカ、ネルソン・マンデラ大学のチャールズ・ヘルム氏ら研究チームは、これはブルースティングレイ(Dasyatis chrysonota)というアカエイ科のエイを模したアンモグリフの可能性が高いという。

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ブルースティングレイ(Dasyatis chrysonota) / image credit:Kyle Smith

 アンモグリフとは、砂浜の表面に描いた図形や絵が長い年月を経て化石化したもののことだ。

 あくまでも推測の域だが、同様の石を数多く分析して得られた高度な知見に基づく推測であるとのこと。

 この遺物は、光ルミネッセンス年代測定法を用いて調べたところ、およそ12万4000年前から11万9000年前の中石器時代のものだという。
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